戦前・戦後そして本土復帰

仕事から帰ると、自宅の炬燵の上に見覚えのある赤い古びたアルバムが2冊出されていました。
もしかして・・・と思いながら、大事に腕に抱え表紙を捲ると
そこには、私の生まれる・・・・いえ、私の両親が生まれるずっと以前の写真が大事に貼られていました。
これまで2・3度程見たことある、そのアルバム。
中には本土復帰運動時代に撮られた祖父の写真や、戦後直ぐのぐらいの沖縄の写真。
祖母がまだ元気だった頃の看護婦姿の写真。
かと思えば、沖縄や本土とは雰囲気の違う写真が十数点。
そして、戦時中、若しくは沖縄戦前に撮られた、軍服を着た祖父ではない若い男性の写真。
不思議とこれらは何度見ても見飽きないもので、夕飯の準備が終るまで
私は何度も繰り返し見ていました。
私の知らない親戚や若い頃の祖父母やその仕事仲間
『生きている彼等』が其処には居るのです。
写真とは、ただ其処に在る風景を撮るのではなく、その写真の中で彼等を「生かしている」のだと思いました。



余談ですが・・・・。
若りし頃の祖父は、背も高く学や人徳もあった方で、外見はどことなく「舘 ひろし」さんに似ているかと。。。。
しかし、そんな祖父の孫の私は、少しも受け継いでいない外見に思わず溜息が漏れました。



 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。